編み物をする際に必ず必要となる作り目。
最初を間違ってしまうと後はずっと間違い続けるだけなので、簡単で単純な作り目ですが意外と重要だったりするのです。
今回は、くさり編みで編む作り目のはなし。
くさり編みのつくり目
編み図
編み図の中で、編みはじめからチェーンの形に伸びている土台の部分が作り目です。
立ち上がりは作り目の数に含みません。
作り目の拾い方
くさり編みの作り目を拾う場合。
拾う場所によって仕上がりの雰囲気が変化します。
編み図に『裏山を拾う』とか『半目を拾う』などの指定が書いてあることもありますが、指定がない場合はお好みになるので、特徴を把握しておくとイメージしやすいです。
裏山を拾う
くさり編みの裏側にある山を拾います。
小さな山なので拾うのが大変ですが、くさりの頭が残るので編み目が整って見えます。縁編みをしないときや、端の方をきれいな編みあがりにしたいときに。
半目を拾う
拾う場所が分かりやすく針も入れやすいです。
半目のため、糸が伸びてしまったりすることもあるので注意が必要。つくり目の両側(楕円形など)を拾うときに向いています。
半目と裏山を拾う
半目と裏山を2本拾うので安定感があります。
極細な糸で編むときや、作り目を飛ばして編むようなものに向いています。
かぎ針の大きさを使い分ける
土台となる作り目をきつく編んでしまうと、その後の編み地が歪む原因となることも。
作り目がつれてしまわないように、編み地を編む号数よりも1~2号大きいサイズのかぎ針で作り目を編みます。
同じ号数のかぎ針しかない場合、手加減に注意しながら緩めに編んでみてください。
(目の大きさが均等になるように注意が必要です。)
立ち上がり
立ち上がりは1目?
段の編みはじめには、高さを合わせるためにくさり編みで立ち上がりを編みます。
こま編みの立ち上がりは小さいため目数に数えないことがほとんどです。
(立ち上がりの根本にある台の目に、こま編みも一緒に編み入れることが多い)
こま編みよりも高い編み方の場合は、立ち上がりに存在感が増すので立ち上がりも一目と数えます。
立ち上がりを1目とすると、編み地の端の方が穴になって逆に目立つのが難点。
下記の記事でも、中長編みの立ち上がりについて書いています。
編み目の高さ
編み目の高さはくさり編み1目分に相当します。
こま編みはくさり編みと同じ高さなので1目分。
中長編みは2目分。
長編みは3目分…と、高さにも法則があるので意識しながら編んでみると、きれいに揃えることができます。